墨田ものづくり体験!自転車雑貨店 千輪 お掃除ワークショップ編
墨田区には、小さな博物館・工房・工場が数多く点在していて、沢山のものづくりを見て、体験して、そして職人さんとお話しすることができます。そう、墨田はものづくりの町なんです。
でも、「頑固な職人さんが出て来たらどうしよう・・・。素人でもできるのかな・・・。」といった不安ありますよね。そんな方に代わって、墨田のものづくりを実際に体験!
みなさん、こんにちは!
さて、本日はどちらに来ているかと申しますと、下町人情あふれる商店街にある地域密着型自転車雑貨店「千輪」さんにお邪魔しています。
そう、今回はなんと自転車に関するワークショップです!
本日のマイスターはどんな方かしら…。
鳩の街通り商店街の中ほどにある自転車雑貨店「千輪」は、自転車本体を売らない自転車屋さん。大手自転車メーカーで働いていた店主が、すぐに買い換えられてしまう自転車を見て、自転車は本当にエコなのか?という疑問を抱きはじめたことがきっかけで始められたお店です。
そのため、自転車本体は一台も売られていません。
いまでは、この地域の方に広く認知されるようになり、壊れたからと言って買い換えるのではなく「千輪さんに持って行って直してもらおう」、そんな風潮ができ始めており、週末には修理待ちの自転車が並ぶほど。自転車に愛着が湧いたという方も少なくないようです。
まずは、恒例の儀式。本日のマイスターをニゴリカワがパシャり。
今回のマイスターは、長谷川勝之さん。
デニムにエプロン姿が働く男っぽくて良いですね!さわやか!
今日のワークショップは、自前の自転車の定期メンテナンスの仕方を学びます。
普段のワークショップでは、5〜10人ほどの参加者で開催されることが多く、場所もお店から歩いて10秒ほどの広場でおこなわれています。今日は一人なので、特別にお店の前で体験させていただきまーす!
さて、使用するMy bicycleは、友人から譲り受けた街中でよくみかけるデザインでおなじみのシティーサイクル。譲り受けるまでに3年ほど使用していたようです。
まずは、全体をチェックして不具合がないか、マイスターと一緒に調べます。
私の自転車は比較的きれいなようで、サビ取りをメインにすることになりました。
さっそく、サビ取りに取り掛かります。
おもむろにマイスターが取り出したこちら、ボンスターというスチールウール。
銀色のニクいヤツが大活躍してくれます。手触りはごわっとしていますが、軽いです。
ふだん近所の買い物くらいにしか使っていないので、あまり気にしていませんでしたが、おやおや結構な赤サビが目立ってますね…!いつのまに!
先ほどのボンスターを使ってこすります。
細かい繊維のスチールウールなので、使用中パラパラと落ちますので、ご自宅で使われる際には新聞紙などを敷いてくださいね。
また、強く擦り過ぎるとキズが付くのでご注意を!
うわぁ〜!ほんのちょっとこすっただけでこの輝き!すごい!
しかも、これは楽しい!どんどんきれいにしたい欲が湧いてきます!
お次は、このボロ切れを使います。
ご自宅にある古くなった洋服やタオルでもいいみたいです。
この布にワックスを出します。
これで磨くことで、汚れを手軽に落とし、美しい光沢被膜で保護してくれるんだそう。
あとはひたすらこする!
こする!
こする!
こする!
すると、こんな状態から
見違えるほどの状態に!ちょっと曇りが残りましたが、随分きれいになりましたね!
この調子で、サビが強めのところはボンスターで念入りにこすり、軽めの部分は布で磨いていきます。
ネジなどの細かい部分は、磨きにくい(磨けない)ので特殊な溶剤で錆を浮かせます。ここはマイスターが塗ってくれました。
待つこと数分。
サビが溶け出してくるので、ブラシでこすって拭き取ればピカピカに。
ここもマイスターが率先してやってくれました。ありがとうございます(泣)
続いて、いつの間にか黒くなってしまうチェーンをお掃除。
使うのはこれ。
「使わなくなった歯ブラシと歯ブラシを持ち手の部分を紐で縛った道具」〜!
…見たまんま。
ブラシとブラシの間にチェーンを挟み、固定しながらペダルを後ろに回します。
こうすることでチェーンの隙間の汚れが取り除いていけます。
これがなかなか楽しい!
ブラシのあとは、布でチェーンを下から挟むように持ち、再びペダルを後ろへ回します。
歯ブラシで浮かした汚れがたくさん出て、汚れがこんなに〜!
続いて、きれいになったチェーンに油を注していきます。
マイスター「この油、ちょっといい油なんですよ…」
ニゴリカワ「じゃあ、たっぷり塗りつけた方がいいですね!」
マイスター「いえ、いい油だからって、べったりつければいいわけじゃないんですよ、汚れの原因にもなりますし」
へぇ〜!
油をつけるのは、チェーン全体ではなくコマとコマの間にあるリンク部に一コマずつ注油すればいいそう。
ただ、100個ほどあるリンクに1つずつつけるのは、なかなか根気がいる作業でした…。
ワークショップの時間は、おおよそ毎回1時間ほど。
もちろん初めての方には、マイスターが丁寧に教えてくれますが、常連さんになると、一人で一通りできちゃうようでリピーターの方も多いそう。
私も残った時間は、気になる部分を黙々とこすり続けた結果…
どうですか!この輝き!
きれいにメンテナンスすることで、愛着も湧きますね。
ちなみに、この日は朝から日差しが強くなかなかの暑さでした。
こんな暑さの日や自分でメンテナンスをするのがめんどくくさいという方は、千輪さんに自転車を預けてクリーニングをお願いすることも可能です。
自転車は定期的なメンテナンスによって、長持ちしたり乗り心地も全く違ってきます。最近漕ぐとペダルが重いとか変な音がするとか、ブレーキの効きが悪いといった方には特におすすめです。メンテナンスしてもらうと同じ力でも進むスピードや距離もぜんぜん違ってくるんですよ~
店名 | じてんしゃ雑貨店 千輪 |
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住所 | 東京都墨田区向島5-50-3 鈴木荘1F |
URL | http://chirin-chirin.jp/ |