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2016.03.25(金)

墨田ものづくり体験!紗蔵 コインケース作り編

墨田区には、小さな博物館・工房・工場が数多く点在していて、沢山のものづくりを見て、体験して、そして職人さんとお話しすることができます。そう、墨田はものづくりの町なんです。
でも、「頑固な職人さんが出て来たらどうしよう・・・。素人でもできるのかな・・・。」といった不安ありますよね。そんな方に代わって、墨田のものづくりを実際に体験!

紗蔵
みなさんこんにちは!ニゴリカワです!

今日は皮革製品のデザイン・加工・仕上・商品化まで幅広く提案してくださるナイスなお店「紗蔵」さんのワークショップにお邪魔します。

押上駅から徒歩5分、スカイツリー周辺の喧騒から少し離れ、静かな路地に佇むおしゃれな工房。1階はギャラリーも兼ねており、お店の外からもたくさんの皮革製品が見えます。

本日のマイスターはどんな方なのか、恐る恐る店内へ…。

紗蔵
手際よくワークショップの準備をしてくださっているのが「紗蔵」の代表でもある、本日のマイスター和久真弓さん。
まずは、恒例マイスターをニゴリカワがパシャり。

今回のワークショップは「レザークラフト体験」です。
初級・中級・上級の3パターンがあり、今回は「中級Bコース」のコインケース作りにチャレンジします。

普段小銭入れを使用しない方でも、アクセサリーや小物を入れたり、いろんな使い方ができるのが嬉しいところ。動物、花びら、星、ハートといったモチーフを自分好みにチョイスして作るので、世界に一つのオリジナルが作れます。

所要時間は30分ほど、対象年齢は小学校高学年?ということなので、幅広い年齢層が体験できる設定。初級コースは、なんと5歳くらいから体験できますよ!とのことで、少し不器用なニゴリカワにも光が!

紗蔵
実際に作業に移る前にマイスターから、革の歴史についてお話を伺います。

墨田区は豚革が地場産業なのですが、豚革の表面には無数の毛穴が空いていて通気性が良く、靴のインナーに使われることが多く、浅草の方に靴の問屋さんが多いのは、そういった流れからなんだそう。確かに浅草に多い気がする~!

ただ、豚は養豚場で飼われていて、お互いに噛み合ったり蚊に刺されて地面にこすることでざらざらになってしまうので、百貨店向けに作るような製品には使えなかったり、使えない部分が多く1枚の単価が高くなるためどうしても人気がないそう。

豚のお肉は食べる。残った革は製品として使う。そして、そこから出た油が石鹸になる。墨田区に石鹸工場が多いのはそのためなんだそう。確かに墨田区に石鹸工場多い気がする~!というか多い!

そうやって、いただいた命を最後まで使い切る。これが墨田区の地場産業であり、そうして繁栄してきたという歴史が墨田区にはあります。

紗蔵
それにしても、職人さんとは思えないくらい話がマイスターの話が、う、うまい…
惚れ惚れ。

このお話を聞いてからのワークショップはなんだか感慨深いです。

紗蔵
実際に使われている革を触らせていただきました。 これは、クロコダイルの革。ラメ入りだそうです。

クロコダイルの革は処理が難しいので、担当できる職人さんが少ないということも驚きでしたが、クロコダイル一枚の値段を聞いてこれまたビックリ!

ワークショップのパーツの中にも貴重なクロコダイルが入ってますとの説明に、胸踊る乙女心。

紗蔵
いよいよワークショップ開始!

まずは、土台となるコインケースの素材を選びます。
今回は牛革と豚革それぞれ2パターンから選ぶことができます。お決まりですが、悩む~!

ニゴリカワは、ゴールドに加工された豚革のものにしました!

紗蔵
次はパーツ選び。

3つまではワークショップ価格に含まれ、追加1つにつき100円プラスとなります。
先ほど選んだ土台を持って、パーツをかざして、戻して、かざして、戻して…

紗蔵
クロコダイルにオーストリッチ、蛇、トカゲ、牛、豚…こんなにたくさん種類があると悩む時間も増えますよね。

これ全てワークショップ用にマイスター自らこの形に抜いてるそうです。実は、今回のワークショップの中で一番時間がかかるのが、このパーツ選びです!早い人は早いそうです…が、

紗蔵
悩む、悩むよね~、わかる、わかるよ~

紗蔵
なんて言ってたら、参加者の中で決まっていないのは私だけ。
見かねたマイスターから「さ、そろそろ決めましょうね!」と促されてしまいました…。

紗蔵
迷いに迷い悩んだ末、この3つに決定しました。

おや、気づけば3つとも豚革ですね。
ゴールドの土台にゴールドのクマモチーフ。ス、ステルスクマ!

クマの可愛らしさがゴールの色味のおかげで甘すぎずグッド!(本人談)
(のちにこのクマが波乱を生むことになるとは、この時ニゴリカワは知る由もない…)

紗蔵
パーツが決まると、パーツを付けたい位置に置いて、ボールペンで目印を書きます。
ぐりぐりぐり…。

紗蔵
続きまして、さきほどのパーツを固定するためにかしめをします。

こ、これは!
この感じ!ワークショップっぽいですね~!

でも、トンカチや小さめの金具を使用するので、少し注意が必要ですよ。

紗蔵
トンカチ、イメージトレーニング中。ひええ~

紗蔵
まずは、先ほどボールペンでマーキングした場所に穴を開けます。

トンカチでトントン。
思っていた以上に豚革は柔らかく、軽く叩いただけであっという間に穴があきました。

紗蔵
先ほど穴を開けた場所にパーツを当て、金具をかしめていきます。
斜めにならないよう、打ち込みすぎないよう、集中してトントントン…。

紗蔵
で、できた!

花の中心に金属が入ると一段と高級感がアップしますね。
これを他のパーツにも繰り返していきます。ここまで順調です。たぶん。

紗蔵
この調子で、クマのパーツにも金具をトントン…。

紗蔵
あれ…、おかしいな…。うああああ。

クマの鼻がめり込んでいる…。
調子に乗って強めに叩きすぎました。

こ、こんなはずでは…

紗蔵
た、助けてー!マイスター!

見かねたマイスターの修復作業が始まりました。
ありがたや…。

一度失敗して打ちつけた金具も取り外しが可能なのです。

紗蔵
横でおとなしく見守るニゴリカワ。

紗蔵
バッチリ手直ししてくださって再度トライ!
特別にマイスターの補助を受けながら、トンカチで金具を打ち込みます。

今度こそ!

紗蔵
できましたー!

マイスターのおかげで無事クマのパーツも成功し、可愛いコインケースが完成しました。
完成後は、「紗蔵」オリジナルのパッケージ袋をいただけます。これに入れると、なんだかそれっぽいぞー!

わずか30分ほどで簡単に素敵なコインケースができたので、今回もとても充実感でいっぱいです。ぜひこのワークショップは、小学生くらいのお子様に「初めて持つ皮革製品を自分で作る」体験としておすすめしたいな〜と感じました。

そして、「ここは我が家なのでは」というほど話しだしたら止まらないマイスターの和久さんは、職人さんとは思えない気さくでとっても楽しいです!

素敵な体験になること間違い無し!

紗蔵
完成品にアクセサリーを入れてみました。
やっぱりゴールドの革が素敵ですよね。

紗蔵
「墨田ものづくり体験 紗蔵 コインケース作り編」どうでしたか?
みなさんも、ものづくり体験してみたくなったらぜひ。

店舗名 紗蔵
住所 東京都墨田区業平1-7-12
アクセス とうきょうスカイツリー駅から徒歩3分
押上駅から徒歩5分
TEL 03-3625-6907
営業日 不定休
公式ウェブサイト http://leather-handmade.com/
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