墨田ものづくり体験!coneru ねんど教室編
墨田区には、小さな博物館・工房・工場が数多く点在していて、沢山のものづくりを見て、体験して、そして職人さんとお話しすることができます。そう、墨田はものづくりの町なんです。
でも、「頑固な職人さんが出て来たらどうしよう・・・。素人でもできるのかな・・・。」といった不安ありますよね。そんな方に代わって、墨田のものづくりを実際に体験!
みなさんこんばんは!
本日は、墨田区の北部エリアは立花に来ております。
手作りねんどワークショップを運営している「coneru」さんにお邪魔しま…あれ!?
ここは、coneruさんじゃない!
そうです、本日のワークショップは、ちょっぴりオトナなスペシャル!(ババン!)
今回のワークショップは、coneruさんの近くにある「長屋茶房 天真庵」さん。
どうですか、この佇まい。
歴史ある長屋をリノベーションされたらしいのですが、オトナな雰囲気を感じます。しかも、ワークショップが行われるのは夜!夜な夜な一体ここで何が…
期待と不安が入り交じる中、恐る恐る店内へ…。
今回会場となる天真庵さんは、墨田区立花の築70年を超える木造長屋を改装したとても風情ある素敵なお店です。
石臼挽きの手打ち蕎麦や自家焙煎されているコーヒーやお酒がゆっくりとした時間の中で楽しめる、ちょっぴり大人で贅沢な空間。1階はカウンターとテーブル席、2階はギャラリーになっていますが、どこもかしこも雰囲気満載!
ワークショップへの期待もぐんぐんと高まっていきます。
そして、なにやら美味しそうな香りがしています。
さて、本日のマイスターは、この方!佐藤 舞香さん。
まずは、恒例の私がマイスターをパシャり。
ナチュラルな装いがいかにも作家さんっぽい!
佐藤さんは、押上にある「雑貨と人形 coneru(こねる)」というお店のオーナーさん。
住宅街にある民家を改装したおうちのような空間が特徴で、手づくりの作家さんのかわいい雑貨や小さいお人形小物を販売されています。また、佐藤さん自身も作家の一人でconeruオリジナルキャラクター「こねるちゃん」グッズや人形を作られています。
また、様々なイベント等でワークショップを行うワークショップの達人でもあります。今回取材させていただいた天真庵さんのワークショップは、定期的に行われているもので、月に1回、第1金曜日のみ開催されています。
ワークショップ場所は、天真庵さんの1階のテーブル席をお借りして行われます。
今日は、他の体験者さんに混ぜていただいて一緒に体験です。
今回作るのは、樹脂の粘土を使用した「ねんど人形作り」です。
樹脂粘土…?
粘土というと、紙か土をイメージしていましたが、大人なワークショップは使う粘土もちょっと違うようです。
ワークショップには、たくさんのアイテムを使いますが、マイスターが用意してくださってるので、手ぶらで参加ができます。
なにこの道具、かっこよすぎる。
これが今日使う樹脂粘土。
触ってみると、普通の粘土とそんなに変わりませんが、紙粘土のように手にネチネチとくっつかないので、手が汚れません。
マイスター「まずは、使う粘土をこねて柔らかくしてくださいね」
はい、分かりました!
マイスターの指示の元、ひたすら粘土を捏ねます。コネます。coneます…。
伸ばしてーーー…
丸めてーーー…
という作業を、粘土が馴染むまで、がむしゃらに繰り返します。
手で触っているので、感覚で柔らかくなっていくことが分かるのでそれまでひらすら続けます。
マイスターも同じ作業を目の前で実演してくださいますが、手つきがすごい。無駄だらけの私とは違い動きが滑らか。これぞ、マイスターと呼ばれる所以。さすがとしか言いようがありません。
粘土をこねながら、今回作る作品のイメージを固めていきます。
何が作りたいか、あーでもないこーでもないと、マイスターと相談しながら決めていきます。
今は、物差しを使って粘土を円錐状にしているところ。
え?うどんに見えるって?
残念、違いますよ。
さて、私が何を作っているのか、みなさん予想しながら読んでくださいね!
マイスターは簡単にコロコロと転がして形を作っていますが、微妙な力加減が必要でこれが意外に難しい。
「慣れてくると簡単ですよ」とマイスターの励ましの言葉もなんのその、うどんか大根にしかなりません。なんでやー!
少々諦め気味で、形はうどんのまま次の工程へしれっと進みます。
上下にハサミで切れ目を入れます。サクッと。
片方の切れ目を広げて、丸めて、整えて、二つ折りに。
うどんがおにぎりになりましたね…ってこのままじゃまずい!
ま、マイスター!
何度やっても納得のいく形にならず、すかさずヘルプをお願いしました。
見かねたマイスターのお手入れタイム!
気さくで優しいマイスターなので、失敗なんてへっちゃらさ!(涙)
整えてもらったおにぎりと、謎の球体。
こ、これは、マイスターでも修復不可能だったということでしょうか…。
球体をおにぎりの上に乗せました。
奥の小さい方がマイスターが作られたもの。2倍くらいのサイズになりました。もちろん作ってるものは同じです。きょ、巨大だぜ!
今度は、球体の上に小さな三角おにぎりを2つ付けます。
このバランスがなかなか難しい。
でも、粘土なので何度でも納得がいくまでトライできますよ!
さらに、細かい部品をつまようじで丁寧に慎重にそーっと付けていきます。
ちなみに粘土は原色がメイン。希望の色がないときは、粘土と粘土を混ぜましょう。ピンクは白と赤で作りました。
慎重に、そっと押し当てます。
うっわ、緊張する~
あまり強く触ると、形が崩れてしまうのでびしっと一発で綺麗に付けれるといいかも!何事も思い切りが大事!
そして、今度は刻み海苔のような粘土をそっと上に。
これも緊張する~。
身体に模様を付けます。
もうお分かりですよね。え?分からない?
あらかじめ作っておいた、フランスパンのようなしっぽをボンドで付けたら完成です!
ちなみに、説明するまでもありませんが、左がマイスター作、右がニゴリカワ作の猫です。
完成してもやっぱり巨大。なんでこんなでかくなったんだろう…。
ワークショップが終わった後は、みなさんで天真庵さんの美味しいご飯をいただきまーす!!
ここまでがこのワークショップのセット!完成した作品について語らいながら食卓を囲みます。天真庵さんの店主さんも一緒になってみんなで乾杯!
一緒にワークショップに参加されていた方々にお話を聞くと、もう何年も通ってる方も多く、さすがの腕前。どうりでうまいわけだ。
何事も続けることって大事ですよね(自分の作品を見つめながら)
天真庵さんは、冒頭でも書いたようにお蕎麦がメインですが、ワークショップではスペシャルメニュー!
どれも心まで温かくなるような丁寧に作られた料理ばかり。
そしてなにより話好きの店主のお話も楽しく、食事をしながらだと他に参加された方との距離がぐっと近づくのも素敵です。
と、お酒もついついいい感じに進んできたので、今回の体験はここまで!
マイスターが出張される形のちょっといつもと違うワークショップでしたが、「墨田ものづくり体験 coneru ねんど教室編」はどうでしたか?
みなさんも、ものづくり体験と美味しい料理を味わってみたくなったらぜひ。
※coneruさんは、2016年7月末で閉店されるため、こちらの体験は7月以降は行われていません。今後の体験スケジュールについては、coneru公式サイトをチェックしてください。
会場 | 長屋茶房天真庵 |
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住所 | 東京都墨田区文花1-6-5 |
アクセス | 東京メトロ半蔵門線 押上駅 B3出口から徒歩10分 都営地下鉄浅草線 押上駅 B3出口から徒歩10分 |
開催日 | 毎月第一金曜日 |
公式ウェブサイト | coneru:http://coneru.jp 天真庵:http://tenshinan.jp |