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2016.07.13(水)

墨田ものづくり体験!屏風博物館 からくり屏風作り編

墨田区には、小さな博物館・工房・工場が数多く点在していて、沢山のものづくりを見て、体験して、そして職人さんとお話しすることができます。そう、墨田はものづくりの町なんです。
でも、「頑固な職人さんが出て来たらどうしよう・・・。素人でもできるのかな・・・。」といった不安ありますよね。そんな方に代わって、墨田のものづくりを実際に体験!

屏風博物館
みなさんこんにちは!
三度の飯と猫が好き、ニゴリカワです!

今日は東京都内で唯一の屏風専門店「片岡屏風店」さんにお邪魔します。
本日のマイスターはどんな方かしら…。

屏風博物館
体験の前に店内1階にある「屏風博物館」を少し見学させていただきました。
この博物館は墨田区の「小さな博物館」にも認定されているそう。

むむっ!?
エドらしからぬリバティー柄の屏風が…

聞けば、ここでは時代のニーズに合わせた「新しい屏風」を作られているそう。確かに、店内を見回しただけで自分が知っている屏風とはちょっと違うものばかり。新しい発見がたくさんありそうです!

屏風博物館
今回の体験場所は博物館の2階のこちら!

長机に椅子がセッティングされており、最大50名ほどであれば一度に体験可能なんだとか。すごすぎる!実際に、小中高生の体験授業で利用されることが多いそうで、今回の取材も幅広い年代が楽しめる体験のようです!

ワクワク!

屏風博物館
まずは、恒例マイスターをニゴリカワがパシャり。
今回のマイスターは、片岡恭一さん。

意外にも爽やかなシャツにデニムというラフな格好で登場!とっても素敵です!

屏風博物館
そもそも、みなさんは屏風がどういった用途で使われてきたかご存知ですか?
屏風は、風よけや部屋を仕切る目的として使われていましたが、美術品や贈答品としても利用されてきたそうです。また、扇子や風呂敷といったものと同じように畳んで収納できる生活道具というところも大きな特長なんだそうです。

そんな屏風で今回作成させていただくのは「からくり屏風」。
からくり屏風とは、ぱたん、ぱたんと動かしていくことで絵柄が変わる不思議な屏風で、全部で4面からなる屏風に墨田区の名所の写真を貼ったり、記念写真や好きなイラストを貼ったりと、自分だけの屏風が作れるお土産にもピッタリの体験です。

また、からくり屏風の体験キットは2012年にすみだモダンにも選ばれている商品で、ご自宅でも体験ができるんですよ〜。

屏風博物館
それでは、前置きはこのくらいにして、早速体験に入らせていただきたいと思います!マイスターよろしくお願いします!

今回使用する道具は、和紙、屏風の板、デンプンのり、ハサミ、定規、鉛筆といたってシンプル。

まずは、和紙に定規を使って4等分の線を引いていき、線に沿ってハサミで切っていきます。

屏風博物館
切った和紙を軸上辺へぴったりと沿わせ、軸をぐるっと一周させます。和紙にきっちり折り目をつけていきましょう。

自他共に認める指の短さゆえ、ニゴリカワは苦戦中…。
不器用なんじゃないさ!

屏風博物館
マイスターも心配そうに見つめられています。
決して、不器用な手つきを見て絶句されているわけではありません…。

屏風博物館
次に先ほど左側1cmほどはみ出していた部分にのりを塗り、止めていきます。
右側も軸に1cmほど戻ってきているので、上へ向かって折り、のりを塗って貼ります。

それを4回繰り返していきます。

屏風博物館
途中でマイスターのチェックが入ります。ドキドキ…
なんとか上手く行ってるようです。

屏風博物館
貼り終えたら、一旦のりが乾くのを待ちます。
その間は、マイスターから屏風の講座が行われます。

ちなみに、屏風には杉の木が使われているのですが、その理由はというと…。
杉の木が真っ直ぐに生えていることと、日本には杉の木が多いので、安定的に国産の木が手に入ることが理由なんだそうです。なるほど~

屏風博物館
ここでスペシャルゲストの登場です!

わんこがあああ!!!

片岡さんは、たくさんの可愛いわんこたちを飼われていて、時折こちらの部屋にもやってきては、わんこたちの歓迎があるようです!

めちゃかわいい!癒されるぅぅ

屏風博物館
さて。
ちょっとわんこに取り乱してしまいましたが、気を取り直して次の工程に移ります。

いよいよ、からくり屏風の軸に絵を貼っていきます。

基本の柄は、墨田区を代表する絵師、葛飾北斎の名画「赤富士」を使います。
海外からいらっしゃる方には特に人気なんだとか。

屏風博物館
赤富士が書かれていない裏面にして、まずは折り目をつけます。
折り目を付けたら折り目にそってまた鉛筆で4等分の線を引いていき、ハサミで切ります。

屏風博物館
無事切り終わったら、完成品を参考に貼り付け位置に置いてみます。完成が見えてきました…!

そうしたら、さきほど作った屏風の糊が乾いた頃なので、8等分された絵を貼っていきます。
ポイントは、からくり屏風なので、くるくる回した時に裏面にはみ出ないこと!

屏風博物館
のりを塗っては貼るを繰り返す。
ぺたりぺたり。

屏風博物館
できました!やったー!
若干隙間が気になるような気もしますが、そこは気にせず完成です!

早い人で1時間ほど、遅い方でも2時間程度でできるようです。ニゴリカワは1時間半ほどで完成しました!

屏風博物館
最後に、不織布の袋に閉まってお持ち帰りできます。

今回の体験では、屏風1面分の絵を貼るところまでなので、残りの3面については自宅に帰って完成させましょう!

世界に一つのオリジナルからくり屏風を作らなくちゃ!
何を貼ろうかな?

屏風博物館
!!!!!

ほっと一息付いていたら、マイスターが急にからくり屏風を破壊!

ああ!なんてことでしょう!ニゴリカワの失礼な態度にご立腹…ではなく、実はパタンパタンと4面まで回転できるからくり屏風ですが、回転できない面に無理やり回そうとするとこんな風に壊れてしまうそうです。

特に人に見せたりプレゼントする場合は、仕組みを知らずに壊してしまうことも多く、修理をして欲しいという依頼もあるそうなので、取り扱いには注意が必要です。和紙は強度があるので、正しく使えば非常に長持ちするようです。

屏風博物館
と言いつつも、ニゴリカワならやりかねん!と迫真のマイスターでした。ちゃんちゃん。

以上、今回の体験はここまで!

屏風と聞くと伝統文化のもっとお堅いイメージを想像していましたが、流行に合わせた新しい屏風がたくさんあったり、マイスターのラフな出で立ちだったり、犬が乱入してきたりと、とっても和やかな雰囲気で若い人にも人気な理由がすごーく分かりました。

「墨田ものづくり体験 屏風博物館 からくり屏風作り編」どうでしたか?
みなさんも、ものづくり体験してみたくなったらぜひ。

店舗名 株式会社片岡屏風店
住所 東京都墨田区向島1-31-6
アクセス 東武スカイツリーライン 徒歩1分
とうきょうスカイツリー駅 徒歩1分
都営浅草線 本所吾妻橋駅 徒歩5分
都営浅草線 東京メトロ半蔵門線押上駅 徒歩7分
TEL 03-3622-4470
営業日 月曜~土曜日 10:00~17:00
公式ウェブサイト http://www.byoubu.co.jp/
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