築50年の浅草橋の建物をほぼ自力でリノベーションしたアトリエ・ギャラリー「写真企画室 ホトリ」
浅草橋に築50年の木造2階建ての建物を、女性たった一人がほぼ自力でリノベーションしたという噂の場所を今回は取材させていただきましたので、ご紹介させていただきます。
その名は、アトリエ・ギャラリー「写真企画室 ホトリ」さん。
ホトリの名前の由来は、FOTO(写真)とTORI(鳥)を組み合わせてFOTORI(ホトリ)で、水の畔(ほとり)のように、様々な人に集まって欲しいという気持ちをこめて名付けられたそうです。素敵な名前ですね。
最寄り駅はJR総武線 浅草橋
最寄り駅は浅草橋駅西口。浅草ではないので間違えないようご注意を。
ちなみに、秋葉原駅からも少し遠くなりますが、歩けない距離ではありません。
浅草橋西口と言えば、西口やきとんさんが有名です。
お越しの方はこちらもぜひチェックを。
※これから紹介するホトリさんの室長saorinさんも焼き鳥が好物らしいです。
現在の写真企画室 ホトリ
新しいマンションやビルだけではなく、古い建物も多く残る浅草橋を歩くこと約5分。
ナチュラルグリーンとホワイトの外観がホトリさんです。
さて、今回もリノベーション物件ということなので、
ここで、改築前の様子を一度見てみたいと思います。
衝撃!改築前はこんな感じでした
こちらの写真が、改装前の概観の様子。
なんとここ20年もの長い期間、放置されたままのかなり年季の入った建物でした。
この時点では今の状態になるなんて想像すらできません。
現在のギャラリー
こちらは1階のガレージ部分。
床は当時のものを利用されていますが、壁や天井は全て真っ白で明るい空間です。
改築前のギャラリー
今の写真と比べると面影が残っていますが、この状態からほぼ女性一人で今の状態まで改築したとは、にわかに信じられません。
ホトリの世界観は既に始まっています。
傾いた真っ赤なポストが目印です。
室長のsaorinさん曰く、「直してもすぐに傾いてしまうのでそのままにしている」ということですが、このくすっと笑ってしまいそうな傾き加減が、なんとなくホトリっぽさのように思います。
※決して経営が傾いてるとかそうゆうことではありません。
そして、こちらもお店の目印、バス停看板。
写真では伝わりにくいのですが、人通りの少ないあの通りにぽつんと置いてある感じがこれまたすごくいいんです。
ぜひこの看板を目印に探してみてみてください。
ちゃんと住所や電話番号まで入ってます。
このサビは経年劣化によるものではなく、サビ加工が施してあるんだそう。
リアルすぎて、ここをバス停と間違えるおじいちゃん、おばあちゃんはいないのだろうかと、勝手に心配になってしまうほど。
まあ、それはそれでちょっとおもしろい気もしますが!
いよいよ内部に潜入!
と、外観から紹介する部分が多すぎて前置きが長くなりましたが、いよいよ中にお邪魔したいと思います。
ちなみに、不定期営業のため、お休みの日や展示準備日だったり、ギャラリーとして貸出ししている日もあるので、訪問の際は、サイトからスケジュールを確認いただくとよいかと思います。通常営業日は誰でも見学可能らしいです。
1F ギャラリー
1Fはもともとガレージだったスペース。細長い作りです。
こちらの壁や天井をペンキを買って来て、自分で真っ白に塗り上げたギャラリースペース
。
今は、ギャラリーとしてだけではなく、雑貨販売の店舗スペース(写真手前)として、写真講座などのワークショップや交流会スペースとしてなど、多種多様な使い方により日によって様々な表情を見せています。訪問する日によってレイアウトはもちろん空気感まで変わるので、一度だけじゃなく何度も通ってもらいたいですね。
反対側から見るとこのような感じ。外光もよく入り明るいです。
床は当時のままのコンクリート。
天井はペンキが垂れて顔にかかったり、腕はあげっぱなしだったりで、特に苦労された部分だそう。素人とは思えない仕上がりですね。
でも、近くでよくよく見てみると塗りムラだったり、塗り残しがあったりと手作りな感じがありますが、こうゆうの逆にいいですよね。
きっと作った人にしか分からない愛着がものすごくあるんだと思います。
作ってないのに話を聞いてるだけで勝手に愛着が湧きそうでした。
水道メーターなんかもむき出しです。
奥に置いてある8人掛けの大きな木製のテーブルは、ワークショップや写真講座に使われるようです。
ちなみに、このテーブルの他に、さらに大きなサイズの卓球台もあり、日によってはここが卓球台になっている場合もあります。
※卓球はできません。
卓球はできませんが、ホトリまるごとレンタルできます。
通常のオープン日は、このような室長saorinさんの撮影された写真が飾られていますが、ギャラリーとして1階部分と中2階部分を借りることができます。
なにか展示会や個展を開きたい、ワークショップなどを行いたいといった方は相談してみてください。企業の展示会にも利用できるようです。
フライヤーなどもたくさん。こちらには誰でも置かせてもらうことができるようなので宣伝したい方はぜひ。(郵送でも可)
写真に関する書籍などもずらり。
では、中2階&2Fへ
こちらが2階への階段。階段だけなぜか白く塗られておらず当時のままの状態で残されていました。
階段は結構角度が急で、歩くとギシギシと木の軋む音がするので、初めて登る方はちょっとびっくりするかもしれません。
2階はプラベートスペースとなりますので、ギャラリーは1階と中2階のみとなります。
分かりにくいですが、階段途中の左側に中2階があります。
中2階は黒いペンキで真っ黒に塗られた暗黒の空間。
暗室だったり、光を効果的に使った展示物、映像を写した展示に向いているようです。
こちらも配管などがむき出しになっています。
天井がちょっと低いので配管に何度か頭をぶつけそうになりました。
ここも中2階の一角ですが、テーマパークのアトラクションのような雰囲気を醸し出しています。
1階と2階の運搬用のエレベーターだったようです。
秘密基地みたいでおもしろいです。
ホトリ雑貨コーナー
こちらはホトリさんの代表的な商品。
お隣の墨田区内のデザイナーさんが描いた人気のホトリTシャツ。
ホトリロゴ入りのレザーのカメラレンズキャップ。
レザーなので使い込むほどに味の出るキャップです。
表面が浮き上がっていてコロコロと可愛いピンバッチ。
これらの可愛い雑貨は、ネット通販 ホトリ通販部でも購入が可能です。
他にも素敵な商品がたくさんあります。もちろんホトリTシャツも購入可能です。
豆本計画
入口付近には豆本コーナーがあります。
豆本とは、ポストカード約半分の手のひらに乗るほどの小さな本のこと。
ホトリさんでは、自分の撮った写真でオリジナルの豆本を制作してもらうことができます。
様々な活動を展開中
また、この他にも様々な活動を展開中のホトリさん。
部活動のように写真好きな方が集まり、一緒に写真を撮る「ホトリ写真部」もその一つ。
今では合宿も行われるなど、部員数がどんどん増加中の人気の企画です。
(入部したいと思われた方、すみません。現在の募集は終了されています)
他にもおもしろいサービスを色々と展開されていますので、気になる方はぜひ一度足を運んでみてくださいね。
まさに、老若男女が楽しめるボーダーレスな写真遊技場ですよ。
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