すみだマガジントップ > アトリエ・ギャラリー > プレス工場を若手クリエイター7人がリノベーション!シェアアトリエ兼イベントスペース「float」

2014.07.21(月)

float
本日は、墨田区文花にある話題のシェアアトリエ兼イベントスペース「float(フロート)」さんにお邪魔させていただきましたので、ご紹介させていただきます。

シェアアトリエとは?

シェアアトリエという言葉を聞いたことがありますか?
シェアハウスやシェアオフィスなどスペースをシェアして利用する形態が、
近年、アトリエやイベントスペースといった場所にも増えてきています。

そのような場所として今注目を浴びているのが、有数の町工場を抱える墨田区。
墨田区内では、町工場や倉庫などが廃業してしまい、放置されたままの建物が多くあり、その建物を複数人のアーティストやクリエイターが協力して自分たちの手で生まれ変わらせて、アトリエやイベントスペース、ギャラリーなどに再利用する動きが増えてきています。

シェアアトリエ兼イベントスペース

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今回ご紹介するfloatも、その一つ。
元々はプレス工場だった2階建ての細長い一軒屋。

この廃業したプレス工場の1階を2011年11月に、建築ユニット「スタジオまめちょうだい」で設計や施工を行う吉川晃司さんを中心に7人の仲間たちでリノベーションが行われました。

floatが誕生して約2年半

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floatが出来上がって、約2年半。
今現在はどのようになっているのか、この2年半でどのように変わったのか、
今回はそんなfloatの”今の姿”をご紹介させていただきたいと思います。

さて既に写真に気になるものが写っていますが、右側にかかっている洗濯物もアートといいたいところですが、これはなんてことはない、ただの「生活の一部」です。そう、今のfloatはシェアアトリエ、イベントスペースだけに留まらず、ここで寝泊まりしている居住者までも出現!※シェアハウスではありません。

今回の記事はリアルfloatお届けいたしますので、ご覧のような生活感がチラホラ出てまいりますが、リアルな現場を感じ取ってもらえればと思います。

 

さて、気になるfloat内部を見る前に、
せっかくなので2年半前に遡って、floatの以前の姿を振り返りながら、
現在のfloatが出来ていく様子をご紹介していきたいと思います。

リノベーション前、工事中のfloat

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こちらは、改装真っ只中の当時の貴重な1枚。

当時は、蛍光灯や配線が垂れ下がり、油がこびりついたひどい状態だったようです。
薄暗く寂しい感じがします。

リノベーション直後のfloat

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そんな状態から、プレス工場の持ち味を残しつつ、壁・床を新しい素材に変えることで空間を一新!明るく機能的な空間になりました。改装期間は、多くの方の協力により、なんと1ヶ月という短期間で仕上げられたそうです。すごい!

この当時は、まだ物も少なく広々としていたようです。
ギャラリースペースもこの時点ではまだありません。

現在のfloat様子

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こちらが取材させていただいた、現在のfloatの様子。

なんということでしょう。ギャラリーが設置され、入り口は半分になってしまい、天井からは洗濯物が垂れさがり、足の踏み場も・・・というのは半分冗談の半分本当で、それくらい物が増えていました。ですが、関わる人が増え、使われていなかったスペースが再び稼動したことで寂しかった工場に再び活気が戻っていました。

人の集まりやすい風通しの良い設計

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floatは北西と南東側に扉を付けることで、建物を縦に通り抜けられる設計になっていて、風通しがよく、どちらからも出入りができる、人が集まりやすい導線になっています。
ただし、扉は開けっ放しなので、虫も入り放題です。
また、天井が高いため、物が多い割には非常に開放感が感じられます。

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上から見下ろすとスペースの広さがよく分かります。
作業スペースが広く、使いやすそうです。

左側奥がキッチン、手前が作業スペース。
右側が各自のデスクとなっています。

個別ワークスペース

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シェアアトリエを借りているメンバーには、一人一人作業スペースが割り振られています。
写真のスペースは、メンバーの一人、川原さんのデスク。
広くて使いやすい集中できそうな空間ですね。

 
 

ちょっと一歩後ろに下がって、全体を見てみましょう。
 

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おっと、洗濯物が・・・

・・・

・・・

・・・

次、行きます。
他のメンバーのスペースも見てみましょう。

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・・・と思ったら、制作途中の公開できない作品が置いてあるということで、撮影にストップがかかってしまいました。

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決して散らかっていて掲載できないレベルだったとかではないのですが、作品と言われると仕方がありません。
残念ですが、また後日、作品が置いてない時に(片付いている時に)撮影させていただきたいと思います。

floatカフェスペース

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南東側の入口のガレージには、カフェスペースが設けられています。
車の通りも少なく、向いに公園があるこちら側は、交通量の多い北西側の入り口に比べて、のんびりとした空気が流れています。
みんなで食事をしたり雑談したり、時には近所の人がやってきたりと地域の集会所のような役割も担っているようです。

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イベントなどに使われることも。
写真はトークイベントが行われた際の様子。

ギャラリー f(gallery)

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floatには「f(gallery)」と呼ばれるギャラリーが併設されています。
2013年5月に出入り口の一部に壁を設置して作られたスペースで、
ここでは、様々な作家の展示が頻繁に行なわれています。

 

作品のご紹介

float内の作品の掲載許可を頂きましたので、
展示物や制作途中の作品を一部ご紹介させていただきます。

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floatメンバーをご紹介

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取材時にいらっしゃった、現在入居しているメンバー。
左から、吉川さん、中里さん、川原さん、山野さん。
基本的に訪問は大歓迎だそうですが、いつもみなさんいらっしゃるわけではないので、訪問される際はアポを取ってから訪問くださいとのこと。

様々な出来事が漂着する場所

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様々な出来事が漂着(float)する場所として名付けられたfloat。

毎日、様々な出来事が流れ着いては、消えていくこの場所は、「大人の隠れ家」のようであり、子供の頃に憧れた「秘密基地」のようなそんなワクワクする場所。

制作活動としての魅力はもちろん、
朝から夜遅くまで活気に溢れるこの場所は、
たくさんの仲間との出会いやコラボレーションもfloatの魅力の一つ。

興味のある方はぜひ一度floatに訪れてみてください。
きっと何か発見があるはずです。
ただし、シェアハウスではありませんので、
基本的に居住はできませんので、ご注意ください。

撮影にご協力いただいたfloatの皆様、
本当にありがとうございました!

住所 東京都墨田区文花2-6-3 1F
アクセス 東武亀戸線 小村井駅より徒歩3分
とうきょうスカイツリーライン 押上駅より徒歩20分
URL float
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