お客様から下取りした衣料品を再販売するイベント 丸井の「リユースマーケット」～リユースしてファッションのゴミ削減に貢献しませんか？～

丸井錦糸町店で、2015年9月10日（木）～13日（日）にファッションを通じた社会貢献として丸井の「リユースマーケット」が店頭にて開催されます。

リユースマーケットとは？

2010年から再販売や有効活用に繋げ、循環型消費社会の実現に向けた取り組みの一貫で、着なくなった衣料品を回収し「東北復興支援」、「途上国への寄贈」、そして今回行われるのは、回収した衣料品を丸井の店舗で必要な方に再販売する「衣料品リユースマーケット」が開催されます。

買ったけど着なかった、捨てるに捨てられない、捨てるのはもったいないといった商品を、丸井で引き取るサービスが行われていて、回収された衣料品は商品センターに一度集積し、アイテム別に分類・メンテナンスが行われ、状態やニーズに応じて活用方法が決められています。

リユースマーケットで販売される商品は、その中でも特に状態の良いモノ、再販売ができる状態のモノを、リーズナブルな価格で再販売することで別の必要な方に使ってもらい、社会貢献に繋げようという趣旨のもと行われています。

直接イベント担当者にお話を伺いました。

下取りの対象となる商品は、基本的には新品もしくは新品に近いものだけ。非常に状態の良い商品がお得な価格で買えるという噂を聞いて、どんなイベントなのか、実際どんなモノを販売される予定なのか、イベント開催前に丸井錦糸町店に直接聞きに行ってみました。

丸井錦糸町店は、錦糸町駅の目の前徒歩一分ほどのところにあります。

リユースマーケットのプロジェクトには、各売場から召集された16名で企画・運営にあたられており、今回中心となる3名の方にインタビューをさせていただきました。
参加メンバーは、若い方からベテランまで様々なメンバーが関わるイベントですが、今回は特に現場の若い方がメインとなり進められているんだそうです。

「チラシや宣伝、告知など今回は現場に任せてもらっていて、私たちが主導で進めさせていただいています。メンバーには、色々な売場の方に集まってもらって、基本的には自主的に手伝ってもらっていますが、みんな錦糸町の街と店舗を盛り上げたいという想いから参加してくれています。」

と、話すのはこのプロジェクトでリーダーを務める栗原さん。
普段はバックの売場で販売員をされています。

―今回は特に地元の方へのアピールに力を入れているということですが？

栗原さん：「リユースマーケットは、他の店舗でもやっていますが、錦糸町店で開催するのは2年ぶりになります。以前までは、なかなか腰を据えてやれなかったということもありましたが、今回はようやくしっかりと準備を進めています。」

「錦糸町店は、丸井の他の店舗と比べても特に地元の人が何度も来てくださるお店なので、私たちとしてはもっともっと近所の人に来てもらいたいという想いがあります。でも、こういったイベントは興味のある人だったり、丸井にたまたま来てくださったお客様にしか見てもらうことができていないのが現状です。」

「普段から私たちはお客様のお洋服をお預かりして、色んなことに使わせていただいていますが、結局なにに使われているのかが見えにくいんです。お客さんがお持ちいただいた、買ったけど使わなかったなーってモノがどうなってるのかがリユースマーケットが一番分かりやすいと思いますので、そんなことを感じてもらえるように、多くの方に参加してもらいたいと思っています。」

錦糸町店では、地域との関わりや近所のお客様を大切にされていて、月に1度近隣の地域清掃活動に社員の方が参加したり、近所で使い終わった廃油を回収するための回収スポットを設置していたり、区役所とは緑と花のまちづくり推進地域制度にも参加されるなど、積極的に地域との接点を作ろうとされています。

―普段は販売員をされているということですが、今回はどういった経緯で担当に？

栗原さん：「これまで小さな集まりの中でやっていて、錦糸町店の中でも何やってるかよく分からない、伝わっていないという状態でした。これがもっと波及して尚且つみんなに参加してもらえる環境が整えばなと思って手を挙げました。お店の方がまず知らないと外に広がらないので、店舗の人が分かって、錦糸町店の人が分かって、お客さんが分かって、という風にどんどん認知度が上がっていけばいいなと思います。」

過去にこのプロジェクトで関わったことのある、佐藤さんにもお話を伺いました。
佐藤さんも、普段は紳士服の販売員をされています。

―過去にやってみこれは大変だった、ということはありますか？

佐藤さん：「錦糸町店ではありませんが、以前別の店舗で一度参加したことがあります。その時は、自分の売場で扱っていない商品も多くあるので、説明の部分での大変さはありました。また、その時は海外の観光客の方も多くいらっしゃって、外国語でPOPを出したりといった工夫もしていました。」

シューズ売場を担当する磯野さんは、このプロジェクトには、初めて参加されるそうですが、配布された割引券は、彼女が担当するシューズ売場などで使われるケースが多いそうです。

―実際、割引券を使ってお買い物される方はどのくらいいますか？

磯野さん：「200円割引券は、丸井全店で使うことができることもあり、他店でもらったクーポンをお持ちになるケースもよくあります。やはり使われるのは女性がほとんどです。」

衣料品下取りシステム

そもそも回収ってどこでやってるの？という方も多いかもしれませんが、錦糸町店では、9月末までならいつでも衣料品を下取りに出せる『常設のステーション』が設置されています。こういったステーションで回収された衣料品が、リユースマーケットで再販売されます。
この常設のステーションを設置しているのも、錦糸町店の特徴なんだそうです。

―錦糸町店にステーションがあるのは、ニーズがあるからでしょうか？

佐藤さん：「そうですね。常設してるかしてないかは、ニーズがあるかどうかによって設置させていただいています。錦糸町店は、近所から持って来てくださるお客様が多いことから、試験的に9月末まで常設させていただいていて、毎日ではないですけど頻繁に持って来ていただいています。」

下取りの対象となる商品は、他店で購入したモノも可能だそうですが、いくつか注意事項もあるそうです。

―下取りに出す際、注意点などはありますか？

佐藤さん：「リユースマーケットで再販売する商品は、お金をいただいて販売をしていますので、対象となる商品は、新品または新品に近いモノになります。次にお客様が喜んでお求めになれる商品をお持ち頂くようお願い致します。」

対象になる商品、対象にならない商品などがありますので、詳しくはこちらをご覧ください。

販売される商品は？

冒頭でも書きましたが、リユースマーケットで販売される商品は、丸井全店舗で回収された商品が一旦商品センターに集められます。そこから各店舗に商品が振り分けられるため、錦糸町店だけで集められた商品だけではないので、幅広いラインナップが期待できそうです。

―販売される商品は、どのような商品が多いですか？

栗原さん：「イベント時には、試着も可能となっていますが、パンツだとお客様ご自身でお直しをやっていただく必要があるので、トップスが多くはなります。」

「販売する商品は、お店の特性で発注も変えられるので、錦糸町店の場合は、メンズもキッズもありますし、靴もバッグもあるフルラインナップでご用意させていただく予定ですが、装飾品については販売しておりません。やはり女性のお客さんが多いですが、土日も開催するので男性の方にも楽しんでいただけるように、数は少ないですがメンズも今回は取り入れる予定です。」

―販売する際の価格設定は、どうやって決められるのでしょうか？

栗原さん：「販売する時の価格は、丸井の商品センターで決められますが、基本的に極端に高いモノはありません。一番高くても2,900円くらいで、安いのだと900円など大体の金額は決まっています。」

昨年2014年には、丸井全店で販売された衣料品の数は7万点を超え、今回の錦糸町店でのリユースマーケットでも、2,000点を超えるアイテムが用意されるそうです。
売れ行きによって店頭に並ぶ商品を変えたり、随時アイテムは補給されるそうなので、初日に行かないとなくなってしまうこともなく、毎日行っても何かしら違う商品が置いてあるそうです。

掘り出し物を探す、自分なりの楽しみ方も

価格だけでもお得なイベントに見えますが、たくさんの商品の中から自分だけの掘り出し物を探すことも、このイベントの魅力なんだそうです。

―お得なイベントですが、この先どう発展したり繋がっていくことを考えていますか？

栗原さん：「下取りされたお客様にとっては『いらないよ』ってモノでも、他の人からしたら『わ、掘り出し物！』ってモノもあったりします。
以前、上野店で開催されていたリユースマーケットを見に行きましたが、『こんなブランド置いてあるの！』みたいなモノが新品に近い状態であって、お得に買える場合もあります。」

「ただ、私たちとしては、単に安いよとかお得だよってことだけじゃなくて、お得だからふらっと来て買ってもらったことが、実は社会貢献に繋がってたんだ！みたいなことでも、それがそういった最初のきっかけになればいいなと思っています。」

リユースマーケットは丸井錦糸町店 1F 店頭にて、2015年9月10日（木）～13日（日）に開催されます。社会貢献はもちろんですがあまり固く考えず、まずはお得な商品目当てでもぜひ参加してみてください。そして、そこでイベントの意義を少しでも感じられたら、自分の使っていないモノを次の方へ渡すことをしてみてください。

下取りステーションは、2015年9月末まで常設されています。
（婦人靴 1階、婦人服 3階、紳士服 6階、今の時期は秋冬物のみが対象）
簡単に捨てることでゴミを増やしてしまうのではなく、必要としている人に衣料品をバトンタッチさせてみてはいかがでしょうか。